郡山工場

 フォルシアは、クリーンモビリティ事業部の生産拠点である郡山工場(福島県郡山市)を年後半に操業する。郡山工場は乗用車と商用車の排気システムを製造するため、同社が国内に初めて設置した生産拠点。新型コロナウイルス感染拡大の影響で操業開始が当初の計画からズレ込んでいた。日系自動車メーカーからの需要が増えている排気触媒コンバーターを現地生産して日本事業の拡大を図る。

 郡山工場は昨年9月頃の操業開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大で納入先の自動車メーカーの生産が一時的に落ち込んだことから操業開始時期を先送りしていた。半導体不足などの影響で日系自動車メーカーの一部で生産を減産しているものの、受注は安定していることから年後半から操業する。排気触媒コンバーターを月5千個レベルで生産する。

 郡山工場は、フォルシアが買収したクラリオンのカーナビゲーションシステムやカーオーディオなどを生産していた生産拠点で、新しい生産ラインを整備した。土地は現在、フォルシア・クラリオン・エレクトロニクスの所有で、工場の運営はフォルシア・ジャパンが担う。操業開始は当初の計画から約1年遅れとなる見通し。

 フォルシアはクリーンモビリティのほか、インテリアシステム、シート、エレクトロニクスの4つの事業を日本で展開している。このうち、クリーンモビリティ事業部で日系自動車メーカーから国内の乗用車向け触媒コンバーターの受注が増加している。自動車メーカーの現地調達ニーズに対応して、触媒コンバーターを日本で生産し、高品質な製品を安定供給する体制を整える。

 同社は、工場の稼働を機に、日系自動車メーカーと連携して日本市場向け排気系部品の研究開発も強化し、日本の事業拡大を図る。