安部典明常務執行役員日本本部長(右)と開発責任者の岡部氏

 ホンダは22日、「ヴェゼル」を約7年ぶりに全面改良し、23日に発売すると発表した。デザインを大幅に刷新したほか、「フィット」に搭載する「e:HEV」の性能をより向上した電動パワートレインを採用するなど、商品力を高めた。月間平均5000台の販売を目指す。2代目となるヴェゼルでは、2013年12月に発売した初代と比べ、ボディー全高を旧型比で20mm低くし、クーペ調のデザインを強調。一方、全長は「旧型のサイズ感が支持されていた」(開発責任者の岡部宏二郎氏)とし、旧型と同じ4330mmを維持。インテリジェントパワーユニット(IPU)を新設計するなどして荷室のユーティリティースペースを確保した。

 IPUは、電池のセル数をフィットの48セルから60セルに拡大。エンジン出力を6kW、モーターの出力を16kWアップし、走行性能を高めた。

 先進運転支援システム(ADAS)のセンサー類はフィットと同様だが、二輪車検知などの機能を向上。単眼カメラにはヒーター機能を搭載し、ADASをより広い範囲で機能できるように改良した。

 コネクテッド機能も拡充しており、新たに自動地図更新サービスを追加した。同様のサービスは他社も採用しているが、ホンダの場合、最大年6回と高い頻度で更新し、鮮度の高い地図情報を利用できる。

 地図更新機能は、他のコネクテッド機能と合わせて月額550円で利用できる(初年度は無料)。

 車両価格はガソリン車が227万9200円から、ハイブリッド車は265万8700円から(消費税込み)。