日産のケント・オハラ専務執行役員とオートバックスセブンの小林喜夫巳社長

 日産自動車とオートバックスセブンは20日、カー用品やニッサン/ニスモブランドグッズに関する領域で業務提携すると発表した。商品のノウハウや販売ネットワークなど両社が持つ経営資源を有効活用し、グッズの共同開発や用品販売の拡大を狙う。第1弾として、2021年度上期からオートバックスセブンが扱う一部のカー用品を全国の日産販売店で販売を開始することで合意した。

 日産としては、これまでラインアップできていなかった低価格帯商品を扱うことで、ビジネス領域の拡大と顧客のさらなる利便性向上を目指す。

 オートバックスセブンとしても、商品ラインアップの強化や販売ネットワークの拡大を見込む。

 両社の国内の拠点数は、日産販売店が約2000店舗、オートバックスグループ全体が584店舗ある。まずは、オートバックスセブンが供給するカー用品を全国の日産ディーラーで販売できるようにする。

 スマートフォンホルダーやダストボックス、掃除機などの車内用品やスポンジやシャンプー、ワックスなどの洗車用品を幅広く取り扱えるようにする。オートバックスセブンによると、現時点でメンテナンスパックなどのサービス商品を供給する予定はないとしているが、今後可能性を検討する。また、同社が供給する商品は、日産と連携してグローバルでの販売も視野に入れる。

 ニッサン/ニスモブランドグッズの共同企画・開発も進め、商品ラインアップを広げる。顧客向けコラボレーションイベントの開催も検討する。