トヨタ自動車は19日、マイナーチェンジしたレクサスのセダン「ES」を世界初公開した。ヘッドランプやフロントグリルの意匠を変更して質感を高めたほか、静粛性や乗り心地を向上し、安全性能も引き上げた。同日開催の上海モーターショーで発表し、日本国内には今秋をめどに投入する計画だ。

 エクステリアはフロント周りを中心にデザインを変更した。単眼ランプは超小型ユニットに変更し、三眼ランプはハイビームの遮光エリアをより細かく制御できるブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用して機能性を向上した。走行面ではリアサスペンションの剛性を高めて乗り心地や運動性能を高めるとともに、電子制御ブレーキシステムの制御定数を変更してブレーキコントロール性も向上した。安全機能では、運転支援機能で「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識に人工知能(AI)技術を活用し支援範囲を拡大した。

 ESは世界80以上の国と地域で累計約265万台の販売実績を持つレクサスの基幹モデル。