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 欧州自動車工業会(ACEA)が16日に発表した欧州主要18カ国の3月の乗用車新車販売台数は前年同月比64.4%増の127万2286台だった。前年の3月がロックダウン(都市封鎖)で大きく落ち込んでいた反動で大幅に増加し、6カ月ぶりにプラスに転じた。ただ、新型コロナウイルスの変異株の影響で依然として需要は低迷しており、19年3月の水準と比べると22.5%のマイナスだった。

 昨年は3月中旬以降、自動車メーカー各社が相次いで工場の稼働を停止。ロックダウンの影響もあってイタリアやフランス、スペインは約7~8割減だった。この水準と比べ、今年はイタリアが同497.2%増、フランスは同191.7%増、スペインが同128.0%増と回復した。最大市場のドイツは同35.9%増の29万2349台だった。メーカー別では首位のフォルクスワーゲングループが同62.9%増の26万9035台。トヨタ自動車は同80.9%増、日産自動車は同77.5%増、マツダは同85.0%だった。