アイシンは12日、空気中の水分子を微細な水粒子に変換して放出する技術を開発したと発表した。同社は微細な水粒子を「AIR(アイル)」と名づけ、肌の保湿に役立つ商品や新たなサービスにつなげる考えだ。
同社はベッド関連事業(2020年度に撤退)の一環として15年からAIRの開発を開始。二輪車の排ガス処理に使われるカートリッジ技術などを応用し、空気中の水分子を一般的なスチーム式加湿器と比べ1000分の1サイズ(1.4~1.5ナノメートル)の微細な水粒子に変換するメドをつけた。皮膚の水の通り道より小さく、水分が皮膚の奥にまで浸透し、長時間保湿が可能という。