ワールドカーオブザイヤーの主催団体は8日、「2021ワールド・カー・パーソン・オブ・ザ・イヤー」をトヨタ自動車の豊田章男社長が受賞したと発表した。2018年の同賞設立以来、日本人の受賞は初めて。コロナ禍でも世界中の従業員の雇用を維持したことや「ウーブン・シティ」の実現に向けた取り組み、CASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)分野への継続投資を受賞理由として挙げた。
豊田社長は「この素晴らしい賞を受賞できたこと、グローバル36万人のチームトヨタを代表して、心より感謝申し上げる。今のトヨタがあるのは、世界中のすべてのトヨタの従業員、販売店、サプライヤーの総力を結集したものだ」とコメントした。
同賞は、ワールド・カー・アワード(WCA)が主催する賞の一つ。昨年の受賞者は、グループPSAのカルロス・タバレスCEO(最高経営責任者、当時)。今回、5人のファイナリストには、マツダで「MX―30」の開発責任者を務めた竹内都美子氏も選出されていた。