東京五輪の聖火リレーで、トヨタ自動車の豊田章男社長が本社工場(愛知県豊田市)内に設けられたコースを6日夜に走った。

 3年前からトヨタがグローバルパートナーを務める「スペシャルオリンピックス」(知的障がい者によるスポーツ組織)のチームから聖火を引き継いだ豊田社長は雨の中を力走し、米子会社が開発した電動ロボットに聖火をつないだ。ロボットは足が不自由な高校生、鈴木俊介さんと通信経由でつながっており、鈴木さんは愛知県内の医療施設から中継画像を通じて聖火リレーを仮想体験した。鈴木さんの祖父はトヨタの元陸上部員で、前回の東京五輪で聖火ランナーを務めた。鈴木さんがラリーや“モリゾウ”のファンだと知った豊田社長は1年前に鈴木さんと聖火リレーの約束を交わしたという。

 豊田社長は「1年越しで約束を果たせたという安堵感と同時に、未来の技術が“垣根のない世界”の実現に役立てると実感した」とコメントした。