日野自動車は1日、副業許可制度の新設と副業人材の公募開始を発表した。副業は原則、勤続5年以上の社員を対象とし、起業などを通じて高めたスキルを社業に生かしてもらう。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)領域に知見のある副業人材を外部から受け入れ、デジタル技術を活用したビジネスモデルの変革に挑戦する。

 社員の充実したワークライフを実現するための環境整備の一環として、4月に副業許可制度を新設した。勤続5年以上の社員に対して就業時間外での副業を認める。内容は起業やフリーランスなど、他社から雇用されない事業主としての業務受託に限る。社外経験を積むことでキャリアの幅を広げ、日野での仕事に生かしてもらう。

 新たに、外部からDX領域の副業人材を受け入れる取り組みも開始する。日野は2019年9月にコーポレート本部に「DX推進領域」と「DX推進部」を新設し、20年4月の組織改正では「財務・経営・IT領域」から「IT領域」を独立。同10月には全社的なデジタル化を推進する「BRデジタル戦略室」を設置するなど、IT強化を加速している。

 最新のデジタル技術などの要素を吸収・活用しながら会社変革に挑むため、外部の知見を積極的に取り込む。リクルート「サンカク」を通じて人材を募集する。