住友理工は、ドライバーのバイタル(生体)情報が把握できる後付けの「ドライバーモニタリングシステム」を開発したと発表した。今夏から企業向けにモニター販売し、完成度を高めて本格販売につなげる。
電気を通す同社のゴム材料「スマートラバー」を用いた。シートに敷くだけで、座面に伝わる微弱な振動を検知し、独自のアルゴリズム(計算手順)でドライバーの心拍数や呼吸数、体動を高い精度で推定する。推定データを通信経由で事業所などへ送り、ドライバーの状態や健康管理などに役立てる仕組みだ。
将来的には、眠気を検知して警告を出したり、体調急変時に車両を安全に止める「ドライバー異常時対応システム(デッドマン装置)」への応用も視野に入れる。