ルノー「キャプチャー」のCM
アウディ「Q5」のCM

 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都港区)は、2021年3月度のCM好感度ランキングを公表した。銘柄別総合ランキングではNTTドコモのイメージCMが首位になったほか、携帯キャリア3社が上位4位を占めた。自動車業類は2カ月続いて総合トップテン入りを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2021年2月20~3月19日に放映された全CMは2419銘柄(前月比53銘柄増)。このうち自動車業類は67銘柄(同4銘柄減)だった。 

 自動車業類ではスズキ「ソリオ」が同社初の4カ月連続業類1位を獲得。総合順位は前月から4ランク降下し15位にとどまったが、吉沢亮、橋本環奈らのダンスパフォーマンスが男子小学生からも支持を集め手堅い人気を得た。

 また、CM総研は輸入車の新CMに注目した。アウディジャパンはSUV「Q5」のCMを約2年半ぶりにオンエア。走行シーンと赤い光を発する幾何学模様の照明に手をかざす人々を映す内容で、デザイン性と先進テクノロジーを融合した新モデルの登場を印象づけた。同じ幾何学模様をモチーフにした企業広告も放映して、未来に向けたビジョンをアピールした。

 ルノー・ジャポンは「キャプチャー」のCMを約6年ぶりに展開。「The French SUV.」のコピーと、白い車体の窓にパリの街並みが映る映像によって、デザイン性を訴求した。

 そのほか、フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は日本のロックバンド、ポルカドットスティングレイの楽曲を使用した「ゴルフ」のCM、グループPSAジャパンは坂本龍一の楽曲をBGMに採用した「プジョー3008」のCMを2月からオンエアしている。