英国の公式HP

 英国のバスメーカー・スイッチモビリティが、日本での電気バス販売参入に向けた準備を始めた。1月にコンサルティング会社のエビスソルーションズと日本での総代理店契約を結び、年内にも日本の保安基準に適合した車両の輸入を開始する。まずは路線バス用の電気バスを取り扱い、英国で蓄積した充電マネジメントなどのノウハウとセットで自治体や交通事業者に売り込む見通しだ。

 スイッチモビリティは、インドの商用車メーカー、アショック・レイランドの子会社。昨年11月に「オプターレ」から社名変更し、電気バスや開発中の小型商用EVに特化した戦略に舵を切った。電気バスは09年から製造を開始。小型バスや路線用バス、観光用バスなど幅広いラインアップを揃えている。

 現在、日本の保安基準への適合に向けて準備を進めており、年内にデモカーを国内に配備する見通し。立ち上がりは、路線バス用車両を発売する。日本のノンステップバス仕様に対応するほか、用途や要望に応じてバッテリーの容量なども選べるようにする。

 発売時期や価格は決まっていが、初期投資と維持費を含めたトータルコストでハイブリッド車(HV)などと比べてもそん色ない水準を検討しているもよう。販売、アフターサービス網も全国規模で用意する。開発中の小型商用車についても将来的に導入する可能性がある。

 日本政府が2050年のカーボンニュートラルを宣言したことで、国内でも自治体などの電動車両への関心が高まっている。50年に二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言した都道府県や市町村の数は25日時点で342自治体となり、昨年10月以降急速に増えている。こうしたこともあり、今後は路線バスなどに電動車の導入を検討するケースが増える可能性もある。