ユニチカは、世界的に供給不足が続いている6Tナイロン(PA6T)や66ナイロン(PA66)から置き換え可能な「ゼコットAG310A―64」と「ゼコットAG310A―67」、「ナノコンM2090」を開発したと発表した。

 PA6TやPA66の主成分であるヘキサメチレンジアミンを合成する原料のアジポニトリルは、自然災害などで需給が崩れている。開発品はヘキサメチレンジアミンを使用しないナイロン樹脂として提案する。

 ゼコットシリーズの原料となるモノマーは植物由来で、環境負荷低減など、PA6Tにはない特性を持つ。自動車機構部品での採用を見込む。