写真右から松宮永直副事業部長、安武浩一取締役事業部長、植松孝幸グループマネージャー
5月26日よりオンライン上で開催される「人とくるまのテクノロジー展」に出展する予定だ

 マイクロテクノロジー(石松伸一社長、東京都台東区)は、組み込みシステムの受託開発や設計・製造受託サービスを幅広い業種で展開し、まもなく創業40周年を迎える。売上高の約半分を占めるオートモーティブ事業は、約30年間におよぶ自動車メーカーおよびECUサプライヤーとの受託開発ビジネスで培った高レベルの車載品質が強み。今後この実績を生かし、新規の自動車メーカー等との取引拡大を目指す。

 オートモーティブ事業は、ECU設計検証、開発支援ソリューション、製品プロダクトの3領域を柱に、ソフトからハードの全領域で自動車メーカーやECUサプライヤーの開発支援に注力している。

 ECU設計検証領域は、20年以上にわたり車載ECUや組み込み開発で積み上げた信頼性の高いソフトウエアの設計・開発・検証ノウハウが強みで、内燃機関向けから電動車、車載通信領域など、ECU開発実績は幅広い。

 開発支援ソリューション領域は、要件定義から開発・テストまで一貫した開発体制を敷くほか、様々な領域で培った幅広い要素技術を生かし、ハードの選定や内製も可能な柔軟な提案により、顧客に最適な開発支援を実現する。CAN領域に強みを持つ一方で、各種標準規格についての知見も深く、手厚い技術コンサルティングで車載系設計開発の効率を向上させる。

 製品プロダクト領域は、加速度センサーによる静粛性評価や長期車両情報記録などデータロガー関連計測器から、エンジン温度多点同時計測や自動アクセル制御など試験設備関連まで、研究開発から生産、サービスに至る各プロセスで横断的に活用可能な製品を提供する。

同社は他にも高精度測位やクラウドサービス等の技術も手掛けており、変化の激しいCASE時代を見据え、柔軟な開発支援を可能にする体制を整えてきた。今後は、少数ロット開発への対応を含め、「かゆいところに手が届く」きめの細かい開発支援を持ち味に、受託先拡大へのシフトを目指す。