独ボッシュは、人工知能(AI)を活用して製造工程の異常や不具合を検知するシステムを開発したと発表した。年内にグローバルで約50拠点展開しているパワートレイン工場に導入し、800以上の生産ラインから様々なデータを解析プラットフォームに収集する。将来的には同社グループ約240の工場でAI解析システムを導入する計画だ。
不具合を検知するシステムは、AIの研究開発を担うAIセンター(BCAI)が開発した。製造工程の早い段階で異常や不具合を検知することで、工場の効率化や生産性の向上、製品品質の向上につなげるのが狙いだ。
同システムが先行して稼働しているヒルデスハイムの工場では、生産ラインのサイクルタイムを15%短縮することができたという。
ボッシュは2025年までに全製品へのAI搭載、または開発や製造でAIを活用することを目指している。