アクサルタコーティングシステムズは昨年9月、水性クリヤーコートのクロマックス「CC5000 WB パフォーマンスクリヤー」および、スタンドックス「プロフューチャー WB クリヤーK9100」の2製品を新たに発売した。市販の溶剤型クリヤーコートと比べて、VOC排出量を最大60%(同社比較・調合済み)削減するほか、水性クリヤーの課題であった乾燥時間も同社の水性テクノロジーを駆使して、60℃で30分の硬化を可能とした。
水性クリヤーコートのリリースはクロマックス、スタンドックスの両ブランドとして初。昨年3月の国際オートアフターマーケット(IAAE)で披露する予定だったが、コロナ禍で発表、発売までの期間を要した。昨年の発売後は、作業性や仕上がりの良さから反響を呼び、多くの問い合わせがあるなど高評価を得ている。
低VOC(揮発性有機化合物)、有機則・特化則フリーといった環境にやさしいだけでなく仕上がり外観、良好な作業性を提供する高度な技術を取り入れた。水性クリヤーコートが水性塗料ラインアップに加わったことで、高まる環境ニーズへの対応をいっそう強化していく。今後は水性シーラー(ノンサンディングサフェーサー)の発売も検討し、オール水性化の実用的な製品ラインアップを拡充する計画。