秋田大学大学院理工学研究科 数理・電気電子情報学専攻 人間情報工学コース 教授、(一社)日本交通科学学会 理事

令和2年交通安全白書の「年齢層別・状態別人口10万人当たり交通事故死者数」によると、30歳以上の死者数は年齢と共に増加し、特に歩行中に多発していることがわかる。本邦の交通環境は、高齢者にとって安全で安心できる移動手段からは程遠いのが現状であり、超高齢社会に即した仕組みを実装する必要に迫られている。なぜ、高齢歩行者は交通事故に遭いやすいのだろうか?…