日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が4日発表した2月の外国メーカー車新規登録台数(貨物車とバス含む)は、前年同月比4・4%減の1万9843台だった。前年同月実績を下回るのは4カ月連続。一部のブランドで新車供給が滞っていることが響いた。海外生産の日本メーカー車を含めた輸入車新規登録台数は同19・4%増の3万292台。日産自動車が約8倍となる6073台と2カ月連続でトップだった。
外国メーカー車のブランド別新規登録で落ち込みが大きかったのはフォルクスワーゲンで、同42・2%減の2244台だった。コロナ禍や半導体不足によって新車供給が滞っていることが影響した。足元では今年年央に発売する新型「ゴルフ」の先行受注を開始したことで販売店への来店客数は増加し、受注台数は堅調に推移しているもようだ。
外国メーカー車のブランド別販売台数トップはメルセデス・ベンツで、同8・4%減の3937台。次いでBMWが同13・6%増の3094台だった。2月として過去最高だったのはジープ、ルノー、ポルシェ、アストンマーティンの4ブランド。価格帯別では1千万円以上が同47・8%増と3カ月連続でプラスだった。400万円以上1千万円未満は同7・9%減の8584台、400万円未満は同21・4%減の6553台。
日本メーカーの輸入車は同126・1%増の1万449台で、7カ月連続でプラスだった。日産が小型SUV「キックス」によって台数を大幅に伸ばした。トヨタ自動車も同18・1%増の2620台となり、外国メーカー車も含めたブランド別で4位だった。