ボルボ・カー・ジャパン(VCJ、マーティン・パーソン社長、東京都港区)は3日、2030年までに国内の新車販売をすべて電気自動車(EV)にすると発表した。今秋導入予定の新型EV専用モデル「C40」を皮切りに毎年1モデル以上のEVを投入し、段階的に内燃機関を搭載するモデルを廃止する。また、今後導入するEVモデルはオンライン販売のみの扱いとし、サブスクリプション(定額利用)サービスなどと併用して販売改革にも挑む。
2日のボルボ・カーズの本国発表を受け、VCJが国内での方針を発表した。オンライン会見でパーソン社長は「プレミアムEV市場で1位を目指す」などと語り、市場の開拓に向けて意欲を示した。25年には年間販売目標2万5000台のうち、およそ35%に当たる9000台のEV販売を目指す。
C40はクロスオーバータイプのSUVで、最新のインフォテインメントシステムなどを備える。国内に当初導入する100台では、3カ月経てば解約が自由となる新たなサブスクリプションプランを展開していく。
また、ボルボ・カーズは、オンライン販売に多額の投資を行い、プラットフォームの構築に力を入れている。オンラインストアのボルボ・カーズドットコムでは、EVの購入プロセスを簡素化し、契約までの段階を減らす。
一方で、直接ユーザーと接点を持つディーラーは、納車や整備などを今後も担っていく方針だ。