アイシン精機は、4月1日に発足する新会社「アイシン」の社長にトヨタ自動車出身で豊田中央研究所の会長を務める吉田守孝氏(63)が就任すると発表した。アイシン精機の伊勢清貴社長(65)はアイシンの副会長に就く。いずれも6月に予定する新会社の株主総会後に正式決定する。

 アイシン精機は2019年10月に自動変速機(AT)を手がけるアイシン・エィ・ダブリュ(AW)との経営統合を発表し、経営や組織面で準備を急いできた。アイシンの発足時には伊勢氏が社長を務めるが、6月の株主総会後に役員体制を改める。併せて社外取締役を3人から4人に増やし、トヨタの小林耕士取締役が同社の社外取締役に就く。取締役の総数は9人で変わらない。

 吉田 守孝氏(よしだ・もりたか)1980年3月名古屋大工学部卒、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社、2009年6月常務役員、14年4月専務役員、18年1月副社長、20年6月豊田中央研究所会長などを経て21年6月、アイシン社長に就任予定。1957年7月生まれ、63歳。愛知県出身。