東日本大震災津波伝承館に展示される被災した消防車。震災の教訓・伝承を風化させない施設が各地に増えている

東日本大震災によって岩手県沿岸部では、多くの自動車が津波に流され、多くの人命が犠牲となった。震災被害の直後は避難生活を余儀なくされた人も多く、家族、知人の安否、建物の状況や今後の生活に対する不安など憂いに満ちた日々を重ねた。被災によって膨大な瓦礫で埋め尽くされた道路はマヒし、一般の自動車が動ける環境ではなかった。道路を含めてライフラインの復旧が進…