新型「ヴェゼル」と開発責任者の岡部宏二郎氏

 ホンダは18日、新型「ヴェゼル」を世界初公開した。内外装の質感を向上させたほか、2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV」を採用した。4月に発売する日本を皮切りに、欧州など順次海外展開する。

 ヴェゼルは2013年12月に日本に投入。買いやすい価格や使い勝手とデザインのバランスの良さなどでコンパクトSUV市場を開拓してきた。海外では「HR―V」として主要市場で展開し、世界累計約384万台(20年11月時点)を販売してきた主力のグローバルモデルとなる。

 新型では「アンプアップユアライフ」をグランドコンセプトに質感の向上や車両のアクティブさを重視した。パッケージはコンパクトなボディーサイズはそのままに視界の広さや車内で移動しやすい空間を実現。外観はクーペ調のデザインを従来モデルよりも強調し、内装ではパノラマルーフを採用するなどして開放感のある空間を作った点が特徴だ。空調の風が直接乗員に当たらないようにするエアコンの吹き出し口も採用し、車内の快適性も高めた。

 パワートレインは1・5㍑ガソリンエンジンに加え、「フィット」と同様のハイブリッドシステムを設定。コネクテッドサービスではホンダとして初めて地図の自動更新機能を取り入れた。価格やスペックなどは現時点で公表していない。