トーヨータイヤは15日、マレーシアの子会社シルバーストン工場を6月に閉鎖すると発表した。近隣にあるマレーシア工場に一部生産を移管する。
シルバーストン工場の生産能力は年産300万本で、東南アジアなどで販売する「シルバーストン」ブランドのタイヤを生産する。近年は設備の老朽化が進んでおり、同社が力を入れる高インチタイヤの生産が難しい状況にあった。マレーシア工場の生産能力を今後、年産1000万本規模まで引き上げ、同地域内の生産を1拠点に集約する。
同日に開いた2020年12月期決算会見内で清水隆史社長は「シルバーストンブランドの販売網を生かし、(高付加価値製品の)トーヨータイヤブランドの拡販を進める」と今後のマレーシア市場の戦略を示した。