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 福島沖で発生した地震により東北新幹線の一部区間が運転見合わせとなった影響で、乗り捨てのレンタカー需要が高まっている。トヨタレンタリース宮城(後藤隆一社長、仙台市宮城野区)は14日、関東方面への移動手段として求めるビジネスマンや観光客などに154台を貸し出した。「例年この時期に乗り捨てレンタカーの需要は、これほど多く発生しない」(同社)とのことで、新幹線に乗車予定だった人が利用したものと見られる。トヨタレンタリース福島(蔵敷大浩社長、福島市)も14日に、一時的に関東方面の乗り捨てレンタカーの需要が高まった。オリックス自動車(上谷内祐二社長、東京都港区)も「乗り捨ての問い合わせは増えている」(広報)という。

 日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は、東北の空港と東京や大阪などをつなぐ臨時便を出した。JALの広報によると「16日は羽田ー仙台便で、3往復の運航を予定しており、今後も需要を見ながら運航を検討する」。仙台空港(宮城県名取市)近くにレンタカー拠点を持つ事業者は「しばらくは需要が高まることになりそうだ」と話す。