トヨタ自動車北米統括会社のトヨタモーターノースアメリカ(TMNA)は10日(現地時間)、米国に投入する電動車3モデルを年内に公表すると発表した。新モデルの投入によって米国での電動化を加速し、2025年までに新車販売における電動車比率を40%とする目標を掲げた。また、30年には電動車比率が70%近くに達するとの予想を示した。

 新たに導入する電動車3モデルのうち、電気自動車(EV)が2モデル、プラグインハイブリッド車(PHV)が1モデルを計画する。現在、EV専用プラットフォーム「e-TNGA」をスバルと共同で開発を進めている。TMNAのボブ・カーター営業担当上級副社長は「約25年前に『プリウス』を導入したトヨタは電動車のリーダーであり続ける。新しい電動モデルは顧客のニーズに最適なパワートレインの複数の選択肢を提供する」と述べた。

 米国では、脱炭素社会を推進するジョー・バイデン氏が大統領に就任したことで、電動化シフトが鮮明となっている。

 ゼネラル・モーターズ(GM)は1月に35年までにすべての乗用車を電動車両とする計画を発表し、フォード・モーターは2月にEV開発などで220億ドル(約2兆3000億円)を25年までに投じると発表している。