上野社長

 メルセデス・ベンツ日本(MBJ、東京都品川区)の上野金太郎社長は、日刊自動車新聞の単独インタビューに応じ、2021年に新規や全面改良による新型車を5車種以上発売する方針を明らかにした。小型SUVモデルの新型電気自動車(EV)「EQA」の投入を年内に予定するなど電動車のラインアップ拡充も図る。SUVと電動車で販売攻勢をかけ、外国メーカー車の新車販売台数で7年連続トップを目指す。

 上野社長は、21年の販売台数について具体的な計画台数については明言しなかったが「(個人的には)19年実績の販売台数を超えるようにやっていきたい」とし、19年実績である6万6千台以上を目指す考えを明らかにした。

 今年の方針の1つに、「SUVモデルの販売への注力」を掲げる。同社の年間新車販売台数のうち、SUVの販売比率は4割超を占める。人気が高いSUVモデルのラインアップを増強し、新規顧客の獲得と全体の販売増につなげる。1月末に全面改良したセダンの旗艦車種「Sクラス」の拡販にも注力する。

 EVの販売にも力を入れる。すでに発売している「EQC」に加えて、EQAを年内に投入する計画だ。また、年内に全拠点で急速充電設備の配備を目指す。充電インフラの拡充と顧客向けサービスの充実化も図ることで、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)の拡販を後押しする。

 輸入車市場の見通しについて、上野社長は「コロナ禍により、先行きが見通しにくい」とした上で、「新型車、EV、SUVを中心とした車種を重点的に販売していきたい」と述べ、シェア拡大に意欲を示した。