スバルは5日、2020年4~12月期決算の説明会を電話会議方式で実施した。主な質疑応答は次の通り。

 ―半導体不足の影響は

 岡田稔明取締役専務執行役員「今回、通期の生産計画を昨年11月の発表時と比べて5万8千台下方修正した。うち1万台は12月までのコンテナ不足による部品の調達遅れが原因。残りは半導体の影響だと思ってもらってよい」

 ―半導体不足の減産影響が他社より大きいが

 岡田取締役「確かに他社よりも大きい。当社の場合、価格が高いC・Dセグメントの車両の比率が大きく、電子制御を多く使っている商品も、さらに共通部品も多い。そういう意味では影響を受けやすい。対策としてサプライヤーに在庫を多めに持ってもらうことも考えられるが、モデルチェンジもあるし、生産台数も変動するため、それがリスクになることもある。適正在庫がどれくらいかこれを機会に考えていく必要がある」

 ―来期以降の影響は

 岡田取締役「正直分からない。全体としては少しずつ良い方向に進んでいると感じているが、はっきりとみえない。ただ、影響が残るのは確実だ。一方、値上げの話もあるが、それが業績に大きな影響を与える訳ではない」

 ―どの部品に使っている半導体が足りていないのか

 岡田取締役「それを言うと調達先が憶測で報道されてしまう場合もあるので回答は控える」

 ―調達先の選定やBCP対策に問題はないか

 岡田取締役「当社としては性能、コスト、ボリュームなどを総合的に考えて取引先を選んでいる。そうした中でたまたまこういうことが起きた。東日本大震災のこともあるので何も考えていない訳がない。現時点でBCPに問題があったとも思っていない」

 岡田取締役「ただ、(震災から)10年が経過し、状況は変わってきた。業界を越えて取り合いになる商材。いろいろと再確認しなければいけない」

 ―減産で国内雇用に影響は

 岡田取締役「残業や休日出勤の縮小、場合によっては稼働停止することも考えられるが、雇用に手をつけることはない」

 ―在庫の状況と今期の業績に与える影響は

 岡田取締役「北米は補充が間に合わず、在庫が足りなかったが、1月末では45日の所まで戻ってきた。これから生産台数が細っていく時期になるが何とか頑張っていく」

 ―「アップルカー」をどう考えているか

 岡田取締役「当社が何か言われている訳ではないし、今のところ、答えられることはない」

 ―コンテナ不足の影響はもう解消されているのか

 岡田取締役「今は改善していると考えている。一方、空輸などの物流コストの上昇に対する懸念はある。そこは注視していく」

 ―バイデン政権の発足など環境が変化するが電動化戦略の見直しは

 岡田取締役「現時点で見直しはしていない。規制はより厳しくなっていくだろうが、昨年発表したロードマップを改定するような時期でもないし、言えることはない」

 ―米国の販売モメンタムが回復してきているが、これは継続するか

 岡田取締役「販売モメンタムは来期以降も続く。今年の米国の全需は1500~1550万台と予想している」