パナソニックは1日、太陽電池の生産から撤退すると発表した。2021年度中をめどに撤退を完了する。電気自動車(EV)用充電機器や蓄電池、パワーコンディショナーなど成長事業にリソースを集中させる。
太陽電池事業は、中国など海外勢との価格競争により、採算性が悪化していた。太陽電池ウエハなどを生産するマレーシア工場は、建物などを含め資産譲渡を検討する。島根工場(島根県雲南市)は蓄電池などの生産は継続し、太陽電池に携わっていた人員を振り分ける。太陽電池の研究開発を行っている二色の浜工場(大阪府貝塚市)は規模を縮小し、人員の再配置を行う。
国内外とも、生産委託や外部調達による販売は継続する。