製作に携わったボディークラフト科の学生たちとKADANロードスター
クラシカルな印象の内装。サイドシルカバーにはオリジナルロゴをデザイン
ワイヤータックの手法でエンジンルームを見せる演出にこだわった

 花壇自動車大学校(角川重博理事長・校長)は、往年の名車「ユーノスロードスター」をフルレストアした。ボディークラフト科の有志14人がプロジェクトチームを立ち上げ、外観はノーマルの状態を基本に、エンジンルームや内装に学生のアイデアによるカスタマイズを施した。新車同様に仕上げられた「KADANロードスター」は、時代を代表する名車として後輩の世代に受け継がれていく。

 KADANロードスターは、ベース車両の腐りや錆びた部位を板金塗装して修復し、当時の「Vスペシャル」のように、濃緑の外装色とタンカラーの内装で仕上げた。

 外板色は、ブリティッシュグリーンをベースにメタリックとパールを調色して塗布し、エンジンルームやアンダーフロアまでクリア塗装するこだわりを見せる。エンジンルームは、「ワイヤータック」の手法を採り入れ、配線をフェンダー内側に通したほか、配管類もすっきりさせて、仕上がりの美しさを重視した。

 内装は、サイドシルカバーにオリジナルのロゴをデザインしたほか、メーターパネルなど随所にクラシカルなパーツを採用して、1960年代の英国車の雰囲気を醸し出している。

 車の製作には、プロジェクトチームの学生のアイデアが十分に反映され、完成車を前にチームの学生たちは満足した表情を見せていた。

 プロジェクトリーダーを務めたボディークラフト科の髙橋優杜さんは「オートサロンの会場に展示できないのは残念ですが、皆でこだわり抜いて作った車が仕上がりました。私自身もチームの皆も技術力が向上して、学生の最後に記念に残ることができて良かったです」とチームのメンバーを労っていた。