RacingMONO6TA
今にも走り出しそうな「サニー110TS」

 エンドレスアドバンス(萩原正志社長、長野県佐久市)は、最新のブレーキキャリパー「RacingMONO6TA」(フロント用)と「RacingMONO4TA」(リア用)を発表した。昨年3月に開設した最新の開発拠点「エンドレスフューチャーラボ」に導入したハームレ社の5軸マシニングセンターで製造した最新ブレーキキャリパーは、ブレーキオイルパイプをなくし、インパイプ化されており、最新鋭の工作機械が誇る1000分の4という高い精度で作り上げられた。

 従来、ラリーなどの過酷なレースシーンで使用されるブレーキキャリパーは、パイプガードなどが搭載されパイプを保護する役割を担ってきた。今回新たに、左右それぞれに独立したインナーパイプとすることで、パイプを損傷することがなくなる。インパイプ化により生じるオイル温度の上昇は、キャリパー上部にウイング形状の溝を3D切削することで放熱性に意匠性を加えた。「今後の新しいトレンドになる」と花里功会長が期待を寄せる同製品は、エンドレスの最新デモカー『GRヤリス』に装着される。

 また、エンドレスファンが毎年楽しみにしているレストア車両に、4台が新たに追加された。エンドレスブルーに塗装された「サニー110TS」は今にも走り出しそうな状態まで仕上げた。サニー110TSで花里会長もレースに出場したこともある思い入れのある車両だ。さらに1975年式の「シビックRS」は純正の色に近づけるなど、新車以上の仕上げを目指した。また「オースチンミニ」は、深緑の車体をベースに、内装までこだわった1台だ。1981年式の「MGB」はこだわりのエンドレスホワイトで仕上げた。レストアされた車両は3月に正式オープンする“エンドレス130コレクション”で公開を予定している。