「経済的・金銭的」を理由に若年層のクルマ離れが進んでいる。個人向け自動車リース事業を展開するナイル(高橋飛翔社長、東京都品川区)が、東京都を除く地域の新成人を対象にアンケート調査を実施したところ、生活にクルマが必要な地域でもクルマを持たない理由として「経済的に余裕がない」と答えた若者が半数以上を占めた。

 「クルマは生活に必要ですか」という問いに対して、「必要」が62・2%、「必要でない」が37・8%だった。必要と答えた中で、自家用車を持っていない割合は33・0%だった。理由については「経済的・金銭的理由」が52・1%と半数を占めた。「購入費用の工面が難しい」「保険など維持費がかかるから」といったコメントが多かった。次点で「免許がないから」が26・3%だった。

 車が必要だが自家用車を持っていない若者の移動手段は「自転車」が35・4%、「徒歩」が22・3%、「電車」が20・0%、「バス」が12・0%、「バイク」が2・3%だった。

 自家用車を持っているうち、「理想のクルマに乗れている」と答えたのは55・9%。理想のクルマの条件は「お金がかからない」が20・4%と最も多く、「運転しやすい」が19・8%、「デザイン・色味がいい」が17・5%と続いた。

 東京都を除く全国の新成人男女1263人を対象とし、2020年12月13~25日に調査を行った。