サムスン電子は、「デジタルコクピット2021」と名付けた車内インテリアコンセプトを公開した。音楽や映像、ゲームを楽しみ、スタジオ、モバイルオフィスなど多用途での活用を想定しており、次世代モビリティの新しいライフスタイルを提案した。

 ダッシュボードの位置からは49インチのQLED(量子ドット発光ダイオード)ディスプレーがせり出す。ステアリングにもタッチパネルが搭載されており、後部座席用のディスプレーは下から出てきて回転、横型になる仕組みだ。フロントガラス上部にはリアビュー映像がフローティングで映し出され、シートのヘッドレストにはさまざまなエンターテインメントが楽しめるように没入感のあるサウンドを実現するスピーカーを内蔵している。

 安全性も高めている。車外を360度監視するモニタリングシステムを搭載する。4つのカメラとディープラーニングアルゴリズムで自車周囲の車両や歩行者を認識する。歩行者にメッセージを表示することも可能だ。

 また、車載センサーやスマートウォッチ、スマートフォンと連携し、運転手の健康管理も行うことができる。

 サムスンはデジタルコクピット2021を通じて、日常生活、生活空間としてのモビリティを提案した。