日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長は8日、自工会のウェブサイトに年頭メッセージを公開した。自動車産業に従事する550万人に向けて「コロナ危機が続く中でも、自動車産業と日本経済が回復に向けた道のりを何とか進んでいけるのは、一人ひとりがそれぞれの現場で懸命に努力し、仕事をしてもらっているからだ」と感謝を述べた。
豊田会長は、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で人々の移動が制限される中、「移動できることのありがたさや幸せを実感した年だった。また、私たちの移動は多くの仲間によって支えられていることに気付かされた」と振り返った。
今年は東日本大震災から10年、また東京オリンピック・パラリンピックの開催で「震災からの復興、コロナからの復興が大きなテーマになる年」とし、「去年できなかったことを一つだけやってみる。皆の一歩を合わせると550万歩になる」と述べた。
自工会は日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会、日本自動車販売協会連合会と共同で、年始に「クルマを走らせる550万人」と題した動画を公開しテレビCMなどを展開した。コロナ下で日本の移動を支える人々にスポットを当てエールを送った。