昨年の会場

 東京オートサロン事務局は23日、来年1月15~17日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で予定していた「東京オートサロン2021」の開催中止を決めた。オンラインイベント「バーチャル・オートサロン」は予定通り行う。新型コロナウイルス感染症の予防対策として入場者数の制限などの準備を図ってきたが、感染拡大の情勢を受けて中止の決断に踏み切った。直近では、参加を予定していた全ての乗用車メーカーが出展を見送っていた。オートサロンの開催中止は今回初めて。

 新型コロナ対策として、入場者数を制限して一般公開は16、17日に限定するなどしていた。ただ、東京都などからの年末年始の行動自粛要請や、日本医師会など医療関係団体による「医療緊急事態宣言」の発出が「リアル会場を中止する理由」(事務局関係者)となった。

 今回39回目の開催予定だった東京オートサロン。今年の来場者は3日間で30万人を超えた。