角田選手

 ホンダは16日、F1に参戦しているスクーデリア・アルファタウリ・ホンダが、2020年のF2シリーズで総合3位となった角田裕毅選手(20)を21年シーズンのレギュラードライバーとして起用することを決めたと発表した。角田選手はホンダのドライバー育成プログラム出身で、来シーズンのF1ではホンダのパワーユニットを搭載したマシンで世界最高峰の舞台に挑む。日本人がレギュラードライバーとしてF1に出場するのは14年まで参戦していた小林可夢偉選手以来7年ぶり、ホンダのドライバー育成プログラム出身者では02~08年に参戦していた佐藤琢磨選手以来13年ぶりとなる。

 角田選手はレッドブルのドライバー育成プログラムであるレッドブル・ジュニアチームにも所属し、今年からF1の下位カテゴリーのF2に参戦。ルーキーイヤーにもかかわらず表彰台に7回上がり、3勝を挙げるなどシーズンランキング3位となってF1ドライバーとなるために必要なスーパーライセンスの獲得要件を満たした。

 角田選手は「僕がF1でレースをすることは、日本で応援してくれるファンの皆さんの夢を背負って戦うことでもあると思っており、みなさんと一緒に夢を叶えられるよう全力で戦っていく」と語った。また、ホンダの八郷隆弘社長は「世界最高峰のステージでの戦いはこれまで以上に険しいと思うが、世界最速という夢を追う角田選手が大活躍をしてくれることを楽しみにしている」と述べた。