北米トヨタは、燃料電池(FC)大型トラックのプロトタイプを新たに公開した。新型「MIRAI(ミライ)」に搭載するFCスタックを採用することで、加速性能などを向上させた。米ロサンゼルス市港湾局のプロジェクトに参加する形で実証走行する計画だ。同プロジェクトでは、初代ミライのFCスタックを使ったトラックをすでに走らせている。

 燃料電池車(FCV)は、電気自動車(EV)と比べシステムの出力密度が高い上、水素充てん時間が短いため、中・大型商用車に向く。トヨタは日野自動車とFCトラックの共同開発を進めるほか、FCスタックを積極的に外販してFCトラックを世界に広めていく考えだ。