サービスを開始するGRガレージ水戸インター

 トヨタ自動車と中古車個人間売買仲介のアンカー(城一紘代表取締役、東京都品川区)は1日、競技用車両に特化した中古車の個人間売買サービス「TGR トレード」を開始したと発表した。通常の売買では競技用車両の取り引きは難しいが、トヨタ系販売会社が展開するGRガレージを活用することで、競技用車両の個人間売買の活性化に結び付けていく。

 出品方法として、GRガレージが、掲載から交渉まですべて代行する「ガレージ出品」を設定した。売買が不成立の場合、買い取りか返却を選べる。サービス開始当初、ガレージ出品の対象店舗はトヨタカローラ新茨城が運営するGRガレージ水戸インター(水戸市)のみだが、トヨタとアンカーの関係者は「対象店舗を随時増やしていく計画」としている。

 また、出品者が写真撮影からサイトへの掲載まで行い、購入者と直接交渉する「セルフ出品」も用意した。出品料は無料。

 成約手数料はセルフ出品の場合、アンカーが設定した手数料のみとなる。ガレージ出品の場合は、アンカーの手数料に加えてガレージ出品時の代行手数料として5万円(消費税込み)を必要とする。

 掲載台数は1日現在で2台となっており、2台ともセルフ出品の車両だ。両社は今後、セルフ出品とガレージ出品ともに台数を増やし、モータースポーツの活性化につなげたい考えだ。