トヨタ自動車は25日、社内で製作した足踏み式消毒スタンドを「しょうどく大使」と名付け、12月1日から全国のトヨタ系販売店やレンタリース店を通じて発売すると発表した。

 もともと、各工場が新型コロナウイルス対策のため自発的に製作していた消毒スタンドを改良したもので、工場で使う一般部材を用い、手持ちの金型を再利用するなどして価格を一般的な消毒スタンドに比べ半値以下となる8800円(消費税込み)に抑えた。医療現場などに持ち込んで改善を繰り返すなど使い勝手にもこだわった。トヨタは、ものづくりのノウハウやトヨタ生産方式(TPS)を生かし、コロナ禍でマスクやフェイスシールドの生産、医療用防護ガウンの開発効率化などの社会貢献活動を進めており、消毒スタンドの外販もこの一環だ。