ダイハツ工業は19日、本社工場(大阪府池田市)と滋賀第2工場(滋賀県竜王町)の稼働を28日まで休止すると発表した。ダイキョーニシカワとの合弁会社エイエフティーの工場で発生した火災により、樹脂バックドアなどの部品調達に影響が出たため。

滋賀県竜王町内にあるエイエフティーの工場で16日、塗装ライン1ラインで火災が発生。人的な被害はない。これによりダイハツの2拠点で同日から生産を停止している。現在、ダイキョーニシカワの拠点で代替生産に向けて準備を進める。

エイエフティーは、ダイキョーニシカワとダイハツが共同出資して2011年に設立した合弁会社で、ダイハツ向けにバックドアやフェンダーなどの樹脂部品を納める。出資比率はダイキョーニシカワが65%、ダイハツが35%。

ダイハツの池田工場は「トール」や「ブーン」、トヨタ自動車向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ルーミー」などを生産し、19年度の生産実績は24万4000台。「ロッキー」や「ムーヴキャンバス」「タント」、トヨタ向けOEM供給「ライズ」などを生産する滋賀第2工場の生産実績は27万6000台。