カーシェアリングを運営するアースカー(遠藤昭二社長、東京都千代田区)は、キャンピングカーの取り扱いを開始した。トヨタ自動車「ハイエース」のカスタマイズカーを製作・販売するシーアールエス(CRS、佐藤昭平社長、大阪府豊中市)と提携し、同社のカスタマイズカーをカーシェアサービス「アースカー」で貸し出す。キャンピングカーを所有する販売、レンタカー事業者、個人ユーザーにも登録を促し、取り扱い台数の拡大を目指す。

 キャンピングカーに特化したカーシェアプラットフォームの提供を開始した。キャンプ場の予約が数カ月前~1年前に開始されるのに合わせ、通常の車両では20日前としている予約可能期間を最大で365日前にした。また通常は前日までキャンセル料がかからないルールで運営しているが、利用日に向けて段階的にキャンセル用が発生する仕組みを採用。大型連休など最需要期に直前のキャンセルが出来るだけ発生しないようにした。

 CRSは、大阪と横浜を中心にハイエースや日産自動車「キャラバン」のコンプリートカーとカスタムカーを取り扱っている。今回始めたカーシェアでは、ハイエースのキャンピング仕様車を貸し出す。アースカーのサイトに独自のブランドで車両紹介と予約ページを設け、まずは2台登録した。購入者にも所有コスト低減策として登録を提案し、販売増にもつなげる。

 アースカーは今後、キャンピングカーを取り扱う他の販売事業者にも登録を提案する。駐車場に止めたまま24時間無人で貸し出せるシステムをアピール。貸し渡し時間に制限のあった有人型のレンタカー事業者にも活用を呼び掛ける。