アイシン精機は、自社製の「eアクスル」がトヨタ自動車の電気自動車(EV)、「レクサスUX300e」に採用されたと発表した。

 eアクスルは、モーターや変速機、差動装置などの「トランスアクスル」をユニット化した部品で、アイシングループが完成車各社の電動車向けに売り込んでいる。昨年4月にはデンソーと設立した「ブルーイーネクサス」に開発・販売機能を移したが、UX300eに納入したのは新会社設立前から手がけていたアイシングループ製で、トヨタの中国向けEV「C-HR」「IZOA」に次いで3車種目の採用となる。

 小型・軽量な永久磁石式同期モーターを採用し、ほぼ同出力(UX300eは150キロワット=203馬力)のエンジンに比べて重さを約半分に抑えた。ブルーイーネクサスでは、デンソー製インバーターも組み込んだeアクスルを国内外の完成車メーカーへ売り込む考えだ。