井上信治特命担当大臣

 内閣府は10日、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」の成果をはじめ、自動運転関連の最新動向を発信するシンポジウム「SIP-adusワークショップ2020」をウェブ上で開幕した。安全性評価、サイバーセキュリティー、社会的受容性に関する課題など8つの重点テーマを設定し、国内外の専門家が自動運転の研究成果と実用化に向けた提言、ディスカッションを展開する。

 7回目となる今回のシンポジウムは、新型コロナウィルス感染症を考慮して会場出席者を一部にとどめ、ウェブ配信中心の開催形式とした。オープニングでは、まず内閣府の科学技術政策担当、井上信治特命担当大臣がウェルカムスピーチを行い「技術開発、制度整備、社会的受容性の醸成などの問題解決に向けて国際的にオープンな場で各国と連携・協力し、社会実装を進めていく」と開催の意気込みを示した。

 さらにSIP自動運転を統括する葛巻清吾プログラムディレクター(PD)は「SIP第2期は折り返し地点を過ぎ残り2年になった。マイルストーンを持ち、しっかりアウトプットを出したい」と述べ、2022年度末のプログラム終了に向けてさらなる成果を目指すとした。