東京ガスオートサービスのHP

 日本カーソリューションズ(NCS、髙島俊史社長、東京都千代田区)は、子会社の東京ガスオートサービス(TGAS、早川一郎社長、東京都荒川区)を2021年4月1日に吸収合併する。自動車リース専業として幅広い客層を持つNCSと東京ガスグループをメイン顧客とするTGASの経営資源を組み合わせ、新たなリース商品の開発などにつなげる。

 21年4月1日を効力発生日とした合併契約を29日に締結する。NCSは、18年4月に東京ガスからTGASの全株式を取得し、同社を子会社化。それ以降、重複したサービスの一元化などを進め、業務の効率化を図ってきた。さらに合併によって間接コストを圧縮するほか、両社がそれぞれ持つ自動車リースのノウハウを融合し、課題解決型営業、サービスの提供を強化する。TGASは社員約60人の規模。

 TGASは東京ガスグループが使用する緊急車両などの管理を一括して請け負い、顧客には同グループの取引先企業も少なくない。合併後は、こうした顧客を担当する部門を設け、ガス事業の車両管理を専門的に行う営業、サービス体制を維持する。その上で、自動車リース専業として幅広いニーズに応えてきたNCSの提案力によってTGASが得意としてきた領域を深堀りし、新たな需要の取り込みを進めたい考えだ。

 自動車リース事業に欠かせない整備工場ネットワークへの支援拡充にもつなげる。TGASが保有する整備工場を活用し、増加する先進運転支援システム(ADAS)など、次世代技術の整備に必要な知識や技術を蓄積。提携工場の技術支援などに生かしていく。自動車リース大手で自前の整備工場を運営するのは珍しく、アフターサービスでの差別化につなげる。

 自動車リース市場は、車両管理業務を一括して請け負うサービスなどによって企業のニーズを取り込み、堅調に推移してきた。通信型車載器によって収集した走行データを安全運転や業務効率化に活用するなど、付加価値の高いサービスを充実させる動きも活発化している。

 NCSでは、企業向けにESG(環境・社会・企業統治)やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みとして電気自動車(EV)の導入提案を積極化している。TGASを統合することで電力事業も手掛ける東京ガスグループとの関係を強化し、EVを活用した新たな商品開発や提案活動につなげる狙いもあるとみられる。