FCAジャパン(ポンタス・ヘグストロム社長、東京都港区)は21日、3年間のメンテナンス費用やオーナー向け特別サービスなどで構成したFCAのグローバル・プログラム「ジープ・ウェイブ」を11月2日からジープ全車種に適用すると発表した。従来は別途料金で販売していたメンテナンスプログラムを車両価格に盛り込んだもので、日本への導入は米国以外の海外市場で初となる。顧客ロイヤルティー向上につなげて、顧客の囲い込みや販売拡大につなげる。

 対象車種は11月2日以降に販売されるジープ全車種となる。新車に標準付帯するジープ・ウェイブには、新車購入後3年間の法定点検及びメーカー指定部品交換を伴うメンテナンス(車検は含まず)のほか、オーナー向け特別イベントなどのサービスを含む。

 ジープ・ウェイブ導入前後の車両価格差(消費税込み)は車種ごとに異なる。導入後の価格上昇分は「レネゲード」が6万円、「コンパス」が7万円、「ラングラー」が9万円、「チェロキー」が10万円となる。「グランドチェロキー」は価格を据え置いた。

 21日に、ジープ公式サイト内にオーナー限定会員サイトも新設した。同サイトを通じて、オーナーコミュニティー向けに特別イベントや優遇キャンペーンなどを情報発信する。ヘグストロム社長は「ロイヤルティーを向上させ、さらにジープコミュニティーを拡大して豊かにしたい」と述べた。