リンス選手(左)とミル選手

モトGPに参戦するチームスズキエクスターのジョアン・ミル選手が18日にスペインで開かれた第11戦で3位に入賞し、残り4戦の段階で年間ポイントランキングトップに浮上した。スズキは2000年のケニー・ロバーツ・ジュニア以来、ロードレース世界選手権の最高峰クラスでの年間チャンピオンから遠ざかっていた。ミル選手が年間チャンピオンに輝けば20年ぶりの快挙となる。また、第11戦では同チームのアレックス・リンス選手が今季初の優勝を果たした。

予選順位10番手からスタートしたリンス選手は6周目にトップを走るヤマハのマーベリック・ビニャーレス選手に迫る2位につき、8周目の最終コーナーでトップに立った。ホンダのアレックス・マルケス選手との攻防を制し、優勝した。

一方、6番手からスタートしたミル選手は8周目に3位に浮上し、今シーズン5度目の表彰台を獲得した。モトGPは16年からホンダのマルク・マルケス選手が4連覇を続けていたが、今シーズンは怪我の影響などでチャンピオン争いから離脱。スズキとヤマハのワークスライダーのポイント争いが過熱している。