デンソーは15日、スマートフォンで運転を評価するアプリ「yuriCargo(ゆりかご)」を開発したと発表した。利用を希望する企業や自治体に有償で提供し、安全運転の啓発を目指す。

 スマホの加速度センサーやGPS(全地球測位システム)などを基に、急ハンドルや急ブレーキ、速度超過などを自動で検知し、運転終了後にスコアを算出・表示する。ソフトウエアの起動や終了の操作は不要で、運転中にスマホを操作していないかどうかもチェックする。

 すでに自家用車で通勤する約3万人の同社社員で利用している。他社が自社サービスに組み込めるホワイトラベル版や、カスタマイズに必要な開発ソフトウエアも用意した。物流企業がスコアに応じて運転手を指導したり、企業や自治体が高スコアのユーザーに飲食店での優遇といったインセンティブを提供することなどを想定しているという。