日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門シニアマネジャー 佐々木努(ささき・つとむ)

今年も昨年同様に、梅雨から台風が襲来するこの時期は、多くの災害のニュースを見聞きする機会が多かった。九州地方を襲った大雨・洪水被害は記憶に新しく、球磨川の氾濫などの映像が思い浮かぶ。台風、大雨、洪水、それに伴う浸水被害、停電などここ数年毎年のように発生しており、これが常態化してしまった感すら覚える。これに呼応する形で、自治体や企業、人々の災害への…