三菱自動車とMCリテールエナジー(鈴木慎一郎社長、東京都千代田区)は5日、電動車を充電する時間帯に応じて料金が変動する「ダイナミックプライシング」の実用化に向け、10月から実証事業を開始すると発表した。三菱自の電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)のユーザー約100人をモニターとして募集し、電気料金が安い時間帯に充電してもらい充電のピークシフトの有効性を探る。ユーザー側の手間と料金面の恩恵とのバランスを見て事業化の可能性を検証する。

 経済産業省の「令和2年度ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業」に採択され、2021年2月19日までを実証期間とする。戸建て住宅に住む三菱自のEV・PHVユーザー100人をモニターとして募集し、全国的(岡山県、島根県、離島を除く)に実施する。

 卸市場価格が最も安い時間帯の4時間を電動車への充電無料時間として、前日に実証に参加するモニターにメールで通知し、充電してもらう。ユーザーの手間と料金差額のバランスを見ながら実用化に向けた課題などを探る。