小平産業(小平武史社長、栃木県小山市)の「フラッツモール型アルミダンプトレーラ」が、2020年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。慢性的な業界の人手不足や深刻化する経験者不足に対して、道具の側から安全、軽さ、経済的、見た目のスマートさといったソリューションを提示し、さまざまな課題解決に貢献していることが評価された。

 車両総重量36㌧のセミトレーラーで、同クラスでは国産で日本初のアルミダンプトレーラ。今年1月に発売した。ボディーには軽量アルミベッセルを採用。従来のスチールと比べて約1200㌔㌘もの軽量化を実現した。積載量は2万7500~2万8500㌔㌘。床面には耐摩耗ゴムを張り付け、耐久性も向上した。

 自社開発のフラッツモール型シャシーには、エアサスペンション、ツインリフトアクスルを搭載し、ROC(横転抑制装置)内蔵のEBS(電子制御ブレーキ)を標準装備した。これらの装備で、経済性と安全性の向上に貢献する。外装デザインでは、海外のパーツを多用したトラックカスタムを手掛けるSENOプロデュースとコラボレーションした。

 グッドデザイン賞審査委員からは「アルミを生かした軽快な外装デザインで、従来のトラックの重苦しい見た目のイメージを変える挑戦もある」との評価も受けた。