ヤマハは、吉利(ジーリー)グループの電気自動車(EV)にオーディオシステムが採用されたと発表した。ヤマハのシステムが車載用で採用されるのは初めて。楽器の製造、販売で培った音響技術を生かし、スピーカーやアンプ、信号処理のすべてを車載用に専用設計した。
初採用された「車載向けヤマハブランドオーディオ」には、新開発したスピーカーシステムとアンプモジュールを搭載する。アクセルペダルの動きや速度情報から波形データをつなぎ合わせた加速音技術や、各座席に適したサウンドを提供できる独自開発の信号処理技術「ファイチューン」を採用したことで、複雑な音響空間の車内において、よりクリアな音を再現する。
また、無線通信でソフトウエアをアップデートするOTA(オーバー・ジ・エア)に対応することで、停車中に自動で設定データや加速音コンテンツをアップデートできる仕様とした。
ヤマハは2018年から車載用製品の開発を本格的に開始。今回初採用されたシステムは、ジーリーグループ下のリンクアンドコーブランドから2021年に発売されるEVに搭載される。